「マネジメントについて説明して」と言われて、しっかりと説明できる人は多くありません。
”そもそもでマネジメントって何?”、”マネジメントの定義は?”、”マネジメントの目的、役割って?”
本記事では、そんな疑問にお答えします。
✔本記事のテーマ
【管理職の方に必須】マネジメント能力の上げ方【6か月で良い責任者になれる】 |
✔マネジメント能力を上げるために必要なスキル
①現状の分析力と問題解決力 ②客観力 ③リーダーシップと意思決定力 ④コーチング力(コミュニケーションスキル) |
✔記事の信頼性
記事を書いている僕は小学校の教員免許をもっています。小学校の教員免許を持っていますが、現在は某大手通信会社のBtoB、BtoCのコンサルティングをしております。
ブログタイトルにもある通り、小学校の生徒への指導方法とビジネスにおけるマネジメントは通ずることがあるため、本記事ではマネジメント能力の上げ方を書きます。
✔読者様への前置き
本記事では「マネジメントについて学んでいるけど、実際うまくいかない」、「部下が失敗ばかりする」、「部下が仕事できない」など悩みを持っている、管理職の方、これから管理職に就きたいと言う方に向けて書いています。
この記事を読むことで、すぐに「マネジメント能力が上がる」という訳ではありません。ただ、本記事で書くアドバイスを日々意識して実践すれば、6か月後には良い組織、良い責任者になっています。
周りの環境が変われば、仕事に対してのやりがいが感じられます。
まず人を変える前に自分を変えることが大切です。
それでは、早速見ていきましょう。
①現状の分析力と問題解決力
目標を達成するためには、具体的な計画をたて、その計画通りに仕事が進行しているのか進捗管理をすることが管理職にとって重要なスキルです。
進捗管理のためには、現状起きている問題など把握して、その内容を分析、必要に応じて優先順位や必要な施策を判断するスキルが必要となります。
「目標達成するために進捗管理するなんて、管理職なんだから当たり前でしょ」と思われる方が多いと思います。
でも実際問題、目標達成するために、進捗管理をし、現状起きている問題を把握している管理者は何人いるでしょうか。
どうしても目先(目標)の事ばかりにとらわれ過ぎて、進捗管理怠ったりしてしまうのが人です。
先ずは簡単な進捗管理を2週間続けてみよう
本記事を読んで、明日から進捗管理を頑張ろう!と思って、1週間続けられる人は残念ながらほとんどいないでしょう。。。
今までしなかったことを、日々のルーチンに組み込むことは、よっぽどの意志がないとできないことです。
ではどうすればできるか。
✔先ずは簡単な進捗管理を決めて、2週間続けることができたら、また1つ、また1つと増やしていき、日々のルーチンの中で進捗管理を当たり前にしましょう。
例えば、毎月全体で15件獲得しなければいけないという管理職の目標があれば、部下の進捗を毎日確認し、エクセルで管理するようにしましょう。
日々進捗の確認をすることで、「今月全然獲れていない」、「後何件獲らなければいけない」と部下も現状把握することができます。
注意すべきPoint
人の進捗管理をする前に、自分の管理もできていることが大前提です。
責任者ができていないと、部下もフラストレーションが溜まります。先ずは自分のことを管理できるようにしましょう。(ここが一番難しいポイントかと思います。)
②客観力
周りからよく、”客観的にみてどう思う?”や”客観的になりなさい!”などに注意されたことはありませんか?
客観視することは責任者にとって必要なスキルとなります。
ただそもそもで客観視とはどういう意味か、客観的に見ることができればどのようなメリットがあるのかをご説明します。
そもそもで客観視とは?
客観視とは、物事を自分の視点、観点、感情などを除いた別(相手)の視点で考えることを言います。
例をあげると、小学校でもよく”〇〇ちゃんが嫌なことはしない!“”と先生に怒られ、その怒られた子は次から”〇〇ちゃんはこれをすると嫌がるかな”、”〇〇ちゃんにこれをすると周りからどう見られるだろ”と考えます。
まさしくこれが客観視です。下記の”客観視できる人ってどういう人?”にも記載していますが、実際人を思いやることができる人=客観視することができる人です。
客観視できる人ってどういう人?
客観視できる人の特徴として、先ず1つ目に”思いやり(相手のことを理解して接することができる人)”がある人です。
思いやりがあるからこそ、部下の立場を理解して上手く付合いすることができるので、責任者にとって最も必要なスキルだと思います。
2つ目に「寛容性と大きい器を持ち合わせている人」が客観視できる人に多いタイプです。
すぐキレやすい人の共通点として、周りが見えてない点があげられます。(=客観視できない、自分中心の考え)
物事を合理的に分析したり、広い心を持っている人は、自然と客観視ができるのだと思います。
客観力は自分の発言・行動を第三者目線で見ることで身につく
客観力を鍛えることも中々難しいです。
実際に僕も毎日意識して2年間でしっかりと身に付けられた位、大変です。(とは言えど、まだ客観視できていない時もありますが…)
ではどうすればできるか。
✔知り合いでも友達でも仕事場の人でも、日々話している時に自分が言った発言・行動は第三者から見て、良いのか悪いのかと判断することで、自然と身につきます。
これが本当に難しくて、すぐに感情に出してしまう人は中々客観視できないです。感情を表に出す前に一旦落ち着き、客観視してみましょう。
注意すべきPoint
客観力が身につきすぎると、人の相談・愚痴に対して反論してしまうことがあります。
客観力が身につきすぎてしまうと、友達、部下から相談を受けた時に、「それって話を断片的に切り取って話しているだけじゃないのかな…」と客観的に見てしまうので、友達、部下に「でもその人ってこういう考えで言ったんじゃないの?」と言い返してしまいます。人間は言い返されたり、否定されると気分を害してしまいますので。
そういった場合も今から自分が発言・行動することを客観視してみて、その発言・行動は良いか悪いか判断しましょう。
③リーダーシップと意思決定力
リーダーにとって意思決定することは大切なことです。しかし、常に適切な意思決定を続けられる人は正直ほんとんどいないと思います。
普通の人は意思決定を先送りにしたり、安易な妥協的決断を下す人が圧倒的多いのが現実です。ビジネスに対する当事者意識がない、常日頃物事の優先順位を考える習慣がないなど、他にも様々な要因があります。
決断力がある人の3つの特徴
①自分の軸を持っている
決断力のある人は自分の中で判断基準および何が最優先事項なのかを自分の基本として、その人中に根付いています。
②迷いがない
責任がある役職に就いたり、人生の中でも迷いが生じるものです。その迷いを吹っ切れる人は、自分の中での基準や理由が明確になっています。決断した裏付けには「何故選択したのか」が明確化しています。
③前に進む力がある
決断するということは成功か失敗がかならず伴います。
失敗するかもしれないという恐れによって立ち止まらず、前に進む力がある人は決断力があります。
失敗を恐れてばかりでは前に進めず現状維持、若しくは自分の力が落ちていくだけです。
決断力を高めるためのトレーニング
決断力を高めるために私が常日頃意識していたことを教えます。
✔先ずは日々必ず訪れる選択に対して、その選択をすることによって生じる問題を見出し、その選択はどうしてそれを優先したのか、紙に書き出して見える化してください。
そして他者の意見も聞き、自分の考え、選択に間違ってないか確認してください。
このようなことを毎日続けて経験積んでいくことが、大切です。
注意すべきPoint
場合によっては自分だけで決断しようとせず、周りの意見も取り入れながら決断すること
自分が正しいと思い込んで、人の意見も聞かずに決断すると周りからの反感、フラストレーションが溜まってしまいます。
ただし、人の意見ばかり聞いて、自分の判断基準がぶれないように気をつけてください。
ここの天秤の掛け方も難しいところですね。
④コーチング力(コミュニケーションスキル)
コーチングとは部下の能力を最大限引き出すスキルのことを言います。
上司は部下の秘めている可能性をを信じ、彼らからの話や相談を否定することなく、心を傾けて聴くようにします。このやりとりを行うことで、部下は自分の気持ちや将来のビジョンに気付くことができるようになるでしょう。
また上司には、部下に対して将来の可能性を引き出せるような質問ができる、質問力も必要となってきます。適切な質問を重ねることで、部下に「これは自分ができるかもしれない」「これをやってみたい」といった前向きな欲求や行動力が生まれることにつながります。上司からの命令で、嫌々動き出すのではないということが重要です。
部下の最大限の能力を引き出すためには
最大限に引き出すには、部下の話を否定することなく、聞いてあげることと、部下に対して将来の可能性を引き出せるような質問ができる、質問力が必要となります。
部下の話・相談は否定しないこと
こちらの内容については②客観視の”客観視できるってどういう人?”でも話した通り、人は否定されることを嫌います。
部下も心を許して、上司に話・相談をしているのにも関わらず、聞き手側が否定してしまうと、今後話や相談される回数が減ってしまい、コミュニケーション不足となります。
コーチングする上で大切なことはコミュニケーションを取ることが最も重要となります。
質問力
ダメな上司は質問することが少なく、一方的に価値観を押し付けることが多いです。
小学校の教員は、小学校の生徒に対する指導も、先生が子どもたちに質問をして、子どもたちに考えさせる指導をしています。
「1+1=2だよ」と覚えさせるのではなく、「1+1=2になる理由は?」と問いかけて、子どもたちに考えさせることで、子どもたちも考える力が自ずとついていきます。
質問する力が高ければ高いほど、その質問した相手の可能性を引き出すことができて、考えさせる力も同時につけさせることができます。
質問力を高めるためには、
✔先に答えを教えたり、価値観を押し付けず、まず質問してみることが大切です。
部下がミスした時でも「どうしてこうなったの?」と聞いてあげ、質問を繰り返して答え迄導いていくことが、上司にとって重要なスキルです。
そうすることで、部下にも考える力がついてきます。
注意すべきPoint
コミュニケーションを取ることは大事だが、部下と上司との関係、距離は適度に保とう。
実際コミュニケーションを取りすぎて、部下が友達感覚に陥ってしまうケースがよくあります。
まとめ
マネジメントに必要な4つのスキルを身に付けるための、重要ポイントをおさらいします。
①現状の分析力と問題解決力 ✔簡単な進捗管理を決めて、2週間続けることができたら、また1つ、また1つと増やしていき、日々のルーチンの中で進捗管理を当たり前にしましょう。②客観視 ✔知り合いでも友達でも仕事場の人でも、日々話している時に自分が言った発言・行動は第三者から見て、良いのか悪いのかと判断することで、自然と身につきます。③リーダーシップと意思決定力 ✔日々必ず訪れる選択に対して、その選択をすることによって生じる問題を見出し、その選択はどうしてそれを優先したのか、紙に書き出して見える化してください。 そして他者の意見も聞き、自分の考え、選択に間違ってないか確認してください。 ④コーチング力(コミュニケーションスキル) |
上記4つを日々意識することで、良い責任者、できる責任者になっているでしょう。